お知らせ
2019年NIED-TEM-NZ研究交流会「日本-台湾-ニュージーランド 地震ハザード評価」を開催しました
2019年11月4日~8日に北海道洞爺湖町にて開催した、日本-台湾-ニュージーランドの2019年度国際研究交流会のページを公開しました。
今回の研究交流会は、2018年にニュージーランドのオマルで開催された研究交流会に続くもので今年は日本側が主催しました。
3日間に渡り、3つの招待講演を含む24の講演、26のポスター発表および5つのグループに分かれてのディスカッションを行いました。これらを通して、5つのグループごとに以下の要点をまとめました。
- G1: PSHAおよびモデルの検証
- G1では、平滑化地震活動モデル、デクラスターカタログ、断層の連動性、セグメント区分など11以上の課題について議論しました。また、G1からは2015年に防災科研とTEMで行ったような、PSHAに関する質疑を中心としたワークショップの開催が提案されました。全参加者がG-SHAワークショップにおけるPSHAの重要性を認めました。
- G2: 地震動予測とサイト増幅
- G2では、3次元速度構造モデルのモジュール化と検証、および、地震動予測モデルの検証の方法について議論しました。
- G3: シナリオと沈み込み帯のモデリング
- G3では、当面優先して取り組むべき4つの課題(断層の相互作用、Mmax、断層浅部の破壊過程、および、震源極近傍の問題)を提案しました。
- G4: ハザード評価およびリスク評価の成果物
- G4では、ステークホルダーの要求を満たすために必要なプロダクツ、ユーザビリティの確保を重視する人々との付き合い方、エンドユーザーへの教育も含めた対応の改善にどのようなハザード・リスク情報を提供できるか?それは、エンドユーザーによってどれくらい違うか。エンドユーザーの要求はハザード・リスク評価モデルの革新や発展にどのような意味を持つか、などの問題について議論しました。
- G5: 断層構造および変形モデル
- G5では、断層震源モデル、断層形状、断層パラメタ、断層モデルの不確実さについて議論しました。
また、ワークショップの後には、有珠山・昭和新山や2018年北海道胆振東部地震に伴う地すべり発生エリアなどへのフィールドトリップを行いました。
詳しくは、以下をご覧ください。