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地震ハザード評価と地震動予測
地震ハザード評価と地震動予測についての解説です。
地震ハザード評価
地震ハザード評価は、ある地点に対して影響を及ぼす全ての地震を考慮して、その地点が大きな地震動に見舞われる危険度を評価します。地震ハザード評価の結果は地点ごとに、ハザードカーブとして得られます。地点ごとに評価された地震ハザードをまとめることにより、地図として表現することも可能です。地震ハザード評価においては、地震の発生および各地点の揺れの予測に含まれる不確定性の評価が重要です。
地震動予測
地震動予測は、対象となる地震の発生を一つ想定した後、その地震により震源周辺の地域(地点)でどのような揺れの分布となるかを予測します。一つの地震に対する結果が地点毎に得られ、それらをまとめることにより一枚の地図で示されます。予測手法には、距離減衰式などの経験式を用いて行う簡便法と震源断層の破壊過程や地下構造をモデル化し、波形計算を行う詳細法があります。
全国地震動予測地図では、確率論的地震動予測地図は地震ハザード評価の結果を、震源断層を特定した地震動予測地図は地震動予測の結果をそれぞれ示しています。