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海溝型地震と活断層型地震
日本列島周辺では、陸側のプレート(板状の岩盤)の下に太平洋プレートおよびフィリピン海プレートの2つの海側のプレートが沈み込んでいます。このプレート運動によりプレート境界やその内部に蓄積されたひずみを解消するために日本列島とその周辺では多くの地震が発生します。その発生場所により「海溝型地震」と「活断層型地震」に大きく分けられます。
海溝型地震
海溝型地震は陸側のプレートと海側のプレートの境界である海溝やトラフ付近で発生する地震です。海溝型地震には、プレートの境界での断層運動により発生するプレート境界(プレート間)地震と海側のプレート内部での断層運動により発生するプレート内地震があります。地震調査研究推進本部では、陸側のプレート同士の境界である日本海東縁部で発生する地震も海溝型地震として評価されています。
活断層型地震
活断層型地震は陸側のプレート内部での断層運動により発生する地震です。深さがおおむね30kmよりも浅い地殻の内部で発生するため、「地殻内地震」とも呼ばれます。活断層で発生する地震だけでなく、地震動予測地図における「震源を予め特定しにくい地震」である活断層が認められていない陸域および沿岸域で発生する浅い地震も含まれます。