J-SHIS | 地震ハザードステーション

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地震ハザード評価の国際展開について

防災科学技術研究所(以下、防災科研と称する)の中期目標に位置付けられた国際展開の一環として、アジア及び周辺地域、特に中国、韓国、台湾との間で、地震ハザード評価の共同研究が進んでいます。東日本大震災を経験した日本の教訓と知識を世界で共有し、地震ハザード評価に貢献します。これらの経緯と活動を述べます。

GEM への参加

GEM(Global Earthquake Model、グローバル地震モデル)という国際組織に、現在13の国と地域、損害保険会社などの企業、国際協力機構、世界銀行、国際連合を始めとする多数の国や機構等が参加しています。防災科研はGEMの運営委員会のメンバーとして、2012年9月に日本から初めてGEMへ参加することになりました。これまで日本で行われてきた地震ハザード評価手法が、GEMのような国際的な組織を通じて、世界に向けて発信されます。

GEMでは、科学のコンセンサスの下に汎用性のある一つの評価モデルを構築していますが、それを世界の国と地域の参加のもとに、隣接国の間に具体化、高度化するためのRegional Program(国際的な地域連携)を展開しています。防災科研には、近隣諸国との連携を持ちながら、より進んだ評価手法を研究し、アジア地域の特性を活かした評価モデルの提案が期待されています。

日中韓の研究交流

2010年より始まった「次世代地震ハザードマップ作成のためのハザード評価手法の高度化に関する研究」は、戦略的国際科学技術協力推進事業(研究交流型)「日中韓研究交流」の一環として行われています。

この研究交流を通じて、日中韓の3カ国は、地震ハザードマップ作成の経験と研究を共有することにより、共通の問題を洗い出し、研究協力を実施することにより、個々の国におけるハザードマップ作成の高度化に資することができます。特に、各国が協力し、効率的に地震災害軽減対策が施せるような共通の情報基盤構築が期待されます。こうした活動は、アジア地域での標準的な地震ハザードマップ作成に向けた第一歩となることが期待されます。

また、東日本大震災前後のハザード評価の再検討、及び地震ハザード評価の方法論についての日本側の研究は、中・韓両国からも注目されています。

台湾との研究交流

1999年の台湾集集大地震(Mw7.6)で、2,400名以上が亡くなったこともあり、地震ハザードとリスク研究の重要性が台湾の多くの専門家に認識されています。このため、この分野での防災科研(NIED)とTEM(Taiwan Earthquake Model)(日本の地震調査研究推進本部の地震調査委員会相当)の研究交流が始まりました。

その一環として、2012年6月4日から6日まで台湾で研究発表会を開催しました。今後も、TEM-NIEDの研究交流を続けることを計画しています。

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