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地震の発生確率と地震動の超過確率
地震の発生確率とは、地震そのものが発生する確率です。地震の発生確率は、地震調査研究推進本部により評価されています(長期評価)。
一方、地震動の超過確率は、着目地点において、その地点に影響を与える様々な地震について、ある期間内に少なくとも1回地震動の強さがあるレベルを超える確率をいいます。
例えば、2010年版確率論的地震動予測地図では、東京駅周辺では、今後30年以内に「震度5弱以上となる確率は99.8%」、「震度5強以上となる確率は80.2%」、「震度6弱以上となる確率は19.2%」、「震度6強以上となる確率は0.8%」となっています。
「地震動の強さのレベル」にあたるのが、「震度5弱、5強、6弱、6強」、対応する「超過確率」が「99.8%, 80.2%, 19.2%, 0.8%」です。このように、値が大きくなると超過確率は小さくなります。
確率論的地震動予測地図では、地震動の強さを指定して超過確率を表示させる場合と、逆に超過確率を指定して対応する地震動の強さを表示させる場合があります。また、場所を指定した場合、地震動の強さと超過確率の関係を曲線で表すことができます。これをハザードカーブといいます。
なお、地震の発生確率が大きい順に地震が起こるわけではありません。また、地震動の超過確率が大きい地点から順に強い揺れに見舞われるわけではないことに注意が必要です。詳細はスライドをご覧ください。